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日本の15歳「読解力」課題


長文読む機会減る?

SCAN0209●72の国•地域の15歳が参加し、「読解力」「科学的リテラシ-(活用する力)」「数学的リテラシー」の3分野を調べた2015年の国際的な学習到達度調査(PISA)で、日本の「読解力」の平均点が前回より低下したことがわかった。●一方、「科学」「数学」の2分野の平均点の順位は現在の調査方法になって以降、いずれも過去最高だった。●経済協力開発機構(OECD)が発表した。調査結果によると、文章や資料などから情報を読み取り、論理立てて自分の考えを記述する「読解力」は前回より22点低い516点で、4位から8位になった。●OECDは、統計上、偶然とは言えない有意な低下だと分析。難易度の高い問題まで正答した生徒の割合が前回より7 . 7ポイント減った。●文部科学省は要因について、問題表示や解答が紙での筆記からコンピユーターの使用に変わったことを挙げ、「子どもたちに戸惑いがあった」としつつ、「情報を読み解き、言葉にする力で課題が浮かんだ。スマー卜フォンでインターネットを利用する時間が増える一方、筋だった長い文章を読む機会が減っている」(同省教育課程課)と分析する。●文科省は、03年調査で日本の順位が急落した「PISAショック」を受け、「脱ゆとり」政策を進めてきた。今回の結果を受け、読解力向上への「指導改善ポイント」を作る。(朝日新聞より抜粋)

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