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<公立高入試>日程一本化、前後期制から転換


公立高入試制度の在り方を検討する宮城県高校入学者選抜審議会(委員長・柴山直東北大大学院教育学研究科教授)は22日、県庁で会合を開き、前期と後期選抜による現行制度を取りやめ、入試日程を一本化するよう求める答申案をまとめた。
柴山委員長が3月中にも高橋仁教育長に答申する予定。答申を受けた県教委は、新年度から入試制度の見直しに着手する。
答申案は、現行制度の問題点として(1)入試期間の長期化による事務作業の増加(2)前期選抜の不合格者が受ける精神的不安(3)前期で合格した生徒の学習意欲の低下-などを指摘。各高校が特色ある生徒を選ぶ役割を担ったとされる前期選抜の効果は評価した。
改善案として、前期と後期に分かれた入試日程を3月上旬に一本化するよう要望。受験生が5教科試験に1度だけ臨み、各学校ごとに「一般選抜」「特色化選抜」の2通りの方法で生徒の能力を見極め、合否を決める選抜方法を提案した。
柴山委員長は「不必要な不合格体験など、今の制度が抱える問題点を解消するためにも前期、後期の一本化が求められる。子どもや教員の負担も軽くなるだろう」と述べた。
現行の入試制度は2013年度に導入された。県教委は18年度も現行制度での入試実施を決めている。
高橋教育長は「各学校と相談しながら、できるだけ早く新たな制度を設計したい。受験生への周知などを考えれば、新制度での実施には2、3年必要となる」との見通しを示した。(2/23・河北新報より)

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